男女はおおらかで閉鎖的で、いきいきと可愛いらしく、山河は生命力に満ちて美しく。
花びらと酒瓶の舞う花見の場面に、河童になったまんだら屋の良太がまぎれていてもよろしい。
ひよわい都会人たる私などは、横浜から来た勇気くんのオドロキに同調して、うええええええとかなんじゃそら~とか脳内で叫んじゃって、東京に生まれ育つなんてツマラヌことをしたとため息をついちゃって、素直な読み手であった。
地震で山が揺れ、杉の花粉が降りそぞく場面で
「ふ、腐海!」
「午後の胞子を飛ばしている……」
といいだすあたり、さすがの三浦しをん。
あ、帯が宮崎駿…。
三浦しをん
神去なあなあ日常


畑中純
まんだら屋の良太

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