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あやし

なにか因果があったのか、なかったのか、わからないが、まあ、そういうことがあった。
と、いうような怪談が好みである。

「女の首」
なんでかぼちゃなのか、わからない。
「灰神楽」
火鉢のなかになにがいたのか（いなかったのか）、よくわからない。
「蜆塚」
江戸が舞台の怪談に、エドガーとメリーベルが登場。日本にも来ていたのだなあ、と。

ともあれ、差配さんがちょいちょい登場してなにかと脇で世話を焼くもので、誰の作かは知らないが「差配亀蔵江戸日記」みたいな読み物がどっかにありそうな気がした。

宮部みゆき
あやし

萩尾望都
ポーの一族

夢のような幸福

「あんたはそんな夢みたいなことばかり言って、外にも出ずにグータラして！」
それが本当なら、なんという夢のような生活だろう。

オタクポイントを競う友、醜い水着姿を晒しあう友、生活するに足りる稼ぎ。
それだけがあったら、他になにが要るのか。富か。地位か。恋か。

否！

シュープリームな幸せは妄想の淵にこそひそんでおるのだ。

嵐が丘についてはまったく同感で、胸のすく思いがした。
「純くん不潔！」そうゆうことだ。

三浦しをん
夢のような幸福

また、電話する

「私たちの世代のほとんどは土着性乃至特殊環境からくるもの以外に個性の持ち合せなどないのであり」と昭和一桁世代がいうなら、もしかしたら他の世代とて同様ではなかろうか。

どの世代にも、その世代に属する人々の実体をあらわにしてしまう非業の死というものが、きっとあるのだろう。

―などと言うと、いやいや姉さん、戦時下に少年期を過ごした我々は特に異質なのだよ、と言われるだろうか。

色川武大
怪しい来客簿

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鳩胸書房

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